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第187回文楽公演 平成26年5月 国立劇場 [文楽・歌舞伎]

5月文楽公演第1部に行ってきました。
住大夫さんの引退公演。

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(演目)
増補忠臣蔵 本蔵下屋敷の段
恋女房染分手綱 沓掛村の段 坂の下の段
三十三間堂棟由来 平太郎住家より木遣り音頭の段

住大夫さん、切々と情に溢れた語り。一方で、かつての熱気あふれる語り口は遠い昔のようなさみしさも感じる。若干口捌きも厳しいかな、と思うところも多々あり。芸の頂点近くで身を引くことの難しく感じた。
どうしても越路大夫さんと比べてしまう。越路さんはそれでも三味線(清治さん)が少し音を下げているのを感じていたんだとか。

「三十三間堂~」の方は、嶋大夫さんが力強く語っていて嬉しい限り。木遣りをしっかりと歌い込むのと、お柳のクドキの艶やかな雰囲気。しばらく体調を崩されていたようだが、大分戻ってきてる感。

太夫陣はこれで切り場語りが実質2名と非常に寂しくなった。個人的にはかなりのピンチなのではないかと感じている。どうしてもかつての名人がひしめいている時代からすると物足りなさは否めない。
口伝での伝承の難しさを感じつつも、なんとしてもこの流れを引き継いで欲しい。そんなことを考えさせられた公演だった。

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観劇弁当は、柿の葉寿司を。劇場外のベンチで新緑をみながら。この時期の国立劇場からお堀端は本当に緑がきれいです。

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