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第180回文楽公演 国立劇場 平成24年9月 第2部 [文楽・歌舞伎]

9月文楽の第2部に行ってきました。

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今日も満員御礼です。

演目は以下の通り。

☆傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段
口 咲寿大夫、小住大夫&清公
前 津駒大夫、寛治
後 呂勢大夫、藤蔵
お弓:文雀 他

☆冥途の飛脚 淡路町の段、封印切の段、道行相合かご
咲大夫&燕三
切 嶋大夫&富助
忠兵衛:和生、梅川:勘十郎 他

「傾城阿波の鳴門」、今回は十郎兵衛住家ですが、相変わらずの文楽ならではの激しい展開。訳あって離れて暮らす両親を訪ねてきた娘を父親が行きがかり上殺してしまって、奥さんが悲嘆に暮れる、、、というものすごい話。(極端に話してますが)
母親を文雀さんが遣われてました。とてもお元気そう。クドキの場面はとても良かった。

「冥途の飛脚」、結構久しぶりです。淡路町は咲大夫さん、封印切は嶋大夫さんといつもの太夫陣。一方、人形は忠兵衛が和生さん、梅川が勘十郎さんと自分は初めての組み合わせ。和生さんの忠兵衛、良かったです。見栄っ張りでダメ人間の忠兵衛。なんだか他人には思えず、親近感を覚えてしまうのです。
また、淡路町の忠兵衛の羽織(羽織落としに使われる羽織)がとてもきれいで、いつも見とれてしまいます。

「冥途の飛脚」、羽織落としの場面では2人の方を必ず思い出してしまい、しんみりとしてしまいます。一人は十九大夫さん。最後の「ええい、往きもせい。一度は思案、二度は不思案、三度飛脚~」という台詞、あのバリトン張りの太い声がどうしても忘れることができません。
そしてもう一人は玉男さん。以前のブログの記事でも書きましたが、自分の中での忠兵衛はやはり玉男さんなのです。今回、淡路町が終わったところで休憩になりましたが、30分の休憩もぼんやりとそんなことを考えてました、、、新しい世界に目を向けなければならないのに。また、今回のプログラムの山川静夫さんの「文楽思い出ばなし」が、たまたま玉男さんの記事で、一層しんみりとしてしまいました。

(今回のパンフ:なんと冥途の飛脚マップ?付)
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来週は第一部に行ってきます。お目当ては「夏祭浪花鑑」。玉女さんの団七、勘十郎さんの義平次、そして簑助さんのお辰、と最高の人形陣。太夫は住大夫さんは残念ですが、源大夫さんの長町裏での語りが本当に楽しみです!



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