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第175回文楽公演平成23年5月 国立劇場 第二部 [文楽・歌舞伎]

先週になりますが、5月文楽公演の第二部に行ってきました。

今回のパンフ。

20110521-1.jpg

第二部は充実した演目でした。

○二人禿
太夫: 南都大夫、睦大夫、希大夫、咲寿大夫、小住大夫
三味線: 團吾、清馗、清公、錦吾
人形: 文昇、一輔

正月の縁起物、というイメージがありましたが、春先の雰囲気でもある、ということなんでしょうね。一輔さんの人形が良かった。


○絵本太功記
夕顔棚の段 文字久大夫 宗助
尼ヶ崎の段 前 英大夫 清介
切 咲大夫 燕三
さつき:勘壽、操:和生、初菊:簑次郎、久吉:玉志、光秀:勘十郎、十次郎:勘彌 等

勘十郎さんが遣う光秀が素晴らしかったです。出の部分から、風格が感じられます。圧倒的な存在感。時代物ならではの雰囲気が楽しめました。一方で、文雀さんが休演。しばらく休まれていますが、早く良くなって舞台を拝見したいです。
語りの方では、段切れ近くの咲大夫さん、燕三さんが迫力満点。時代物ならではの爽快感が感じられる床でした。


○ 生写朝顔話
明石浦船別れの段 津国大夫、咲甫大夫、文字栄大夫 喜一朗、龍爾
宿屋の段 切 嶋大夫 團七、寛太郎
大井川の段 呂勢大夫 清志郎
阿曽次郎:玉女、朝顔:簑助 他

久々の簑助さんの朝顔、本当に楽しみにしていました。本人も好きだというこの役。細やかな動きひとつひとつまで気持ちが伝わってくる本当に素晴らしい朝顔でした。大井川の激しい場でも力強く遣われていました。これからの舞台も楽しみです。また、嶋大夫さんの語りも立ち上がらんばかりの力強さ、元気なだけでなく、揺れ動く人の情が伝わってくる語りだったとも思います。

今月は、襲名披露や演目が豪華であったというのもありますが、太夫、三味線、人形とも素晴らしく、充実した舞台だったと思います。
7~8月の大阪は今回も行けなそうですが、9月の東京は国立劇場開場45周年記念ということで、伽羅先代萩やひらかな盛衰記など、楽しみな演目で今から楽しみです。

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